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「貴乃花親方の引退事件」        バックナンバー

 ビッグニュースが飛び込んだ。あの貴乃花親方が引退するという。昨今のスポーツ関連と同じような図式が相撲界でも起こっている。というより、ずっと前から角界ではイジメ・暴力体質が蔓延していたことは周知の事実である。「ゲンコツと書いて我慢と読む」など、一般社会からは、到底認めがたい閉鎖された古い社会が角界である。

 
数年前には若いお相撲さんが殺された事件もあった。そういう古い暴力的体質と八百長相撲の根絶を目指しているのが貴乃花親方である。「彼の改革の方向性が分からない」という人もいるが、分からないはずがない。意図的にそう批判しているに過ぎない。ただ、それを彼が口にすることは「現状で暴力と八百長が存在する」と認めることになる。だから、言えないだけなのだ。

 ご存じのように、弟子の貴ノ岩が横綱の日馬富士に怪我をさせられ、それを内閣府に告発状を提出した。ところが、今度は彼の弟子が暴力事件を起こしたために、訴えを取り下げざるを得なかった。暴力根絶を目指す彼にとっては苦渋の選択だったに違いない。

 さて、今回の事件も微に入り細に入れば見えなくなる。しかし、大きな流れを見れば全体像が浮かび上がる。
TVが盛んに報道しているが、本質的な部分を見ずに、枝葉末節にとらわれているように感じる

 弟子の暴力事件の責任を取らされる形で、貴乃花親方は2階級降格させられ、甘んじてその処分を受けた。しかし、どうも納得できないことがある。それ以前に3人の弟子をゴルフクラブでなぐり、怪我をさせた春日野親方は処分をされていない。

 つまり、
ゴルフクラブが曲がるほど、本人自身が3人殴って怪我をさせても処分がないのに、本人でなく、弟子が1人を素手で殴った場合は2階級降格明らかに何らかの意図があると考えざるを得ない。

 その基準は、
相撲協会で権力を握っている者に対してイエスマンになるかどうかとしか思えない。貴乃花は決して八百長相撲にも組せず、ガチンコ相撲に徹した。その宿命だろう、短い現役時代であった。それにも関わらず、平成の大横綱と称される実績を残している。現役を引退してからは角界の改革を標ぼうこれを支持する親方が増えると、権力を持つ者にとっては脅威となったのであろう。

 覚えているだろうか?鏡山親方が貴乃花部屋に毎日書類を届けている姿をTVは映し出した。
誠意を尽くしているのに、貴乃花親方が受け取らない、いかにも貴乃花親方が常軌を逸しているという図式の演出であろう。後で分かったことだが、郵送するように依頼していたという。まるで猿芝居である。

 2階級降格させて、さらには今回追い打ちをかけた。貴乃花親方によれば、
「5つの一門の系列に入らなければ廃業せざるを得ないとの有形・無形の圧力を受け続けた」、と。実際5つの一門に入らなければならないなど、何の意味もない。芝田山親方によれば「一門に所属しなければならないと7月の理事会で決定しているが、所属しなければ廃業しなければならないという事実はない」。

 
所属しなければならないが、所属しなくても廃業しなくてよい、とはどういうことだろう。意味のない決定をしたということか。それとも貴乃花親方をゆさぶるための深慮遠謀だろうか?さらに、「内閣府への告発状は事実無根と認めなければ一門に入れない」、と2段論法になっている。手が込んだ悪知恵と言わざるを得ない。

 それだけではない。
一門制度の強化は、第二の貴乃花親方=首脳陣を批判する者を出さないための防波堤の役割を果たす

 
NHK記者が貴乃花親方にお願いしたように「相撲協会の総意ではなく、一部の理事、一部の役員の考え方」だろう-これは事実だろう。しかし、常に権力を持った少数派が圧倒的多数の者を支配する。これが非民主的社会の仕組みである。この機会に貴乃花親方の再起の芽を摘もうとしている図式が浮かび上がる。

 ただ、
貴乃花親方が廃業という手段に取るとは想像の外だったのではないか?権力を持つものは常に自分の思い通りになると思っている。しかし、捨て身になるとまでは思い浮かばなかったのであろう。今回の事件も権力者による明らかなパワハラである。

 
貴乃花親方の「思い込み」などと論評し、事件の矮小化をしている評論家もいる。相撲協会に取り入っていなければ取材が不自由になるからだろうか?宮川紗江選手のときも女性のスポーツジャーナリストがいたような?今回はどうであろうか?

 
人生をかけた戦いで、思い込みによる「勘違い」で退職などするものではない。おそらく「貴乃花親方が述べた」内容を、彼に伝えた親方がいるはずだ。これらはいずれ「週刊文春」が明らかにしてくれるに違いない。

 
マスコミはもっと毅然とした態度を貫けばいいのではないか相撲協会から情報を流してもらえなければ、報道しなければいいだけだ。マスコミに取り上げられることが少なくなれば、大相撲全体の人気、注目度が下がり、先細るだけである。その結果、困るのはマスコミでなく相撲協会である。

 
彼が相撲協会から離れて数年もすると、暴力、パワハラ、八百長が以前の状況戻るのではないかと危惧している。


2018年10月