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「広島公立高校入試が変わる」       バックナンバー

 *広島教育委員会は以下の改善案の再検討・2020年4月の新中1から実施

 現在の高校2年生から大学入試の制度が変わる。その改革に対応する一環として、広島県では入試問題の難易度が、3年前からずいぶん上がった。それだけでなく現在の中学2年生からは公立入試の仕組みそのものが変わる。現時点では素案の段階であるが、以下がその概要である。

 第一は第一選抜(いわゆる推薦入試)の廃止である。入試の期間の短縮がその理由ではあるが、今までの推薦入試は優秀な生徒の先取りの意味合いがあった。一般入試で普通に合格できるのに、推薦入試では不合格だった生徒も多かった。つまり、受験生にとってそれほどメリットのない制度であった。

 第二に、内申点と入試の得点の割合を、高校が独自性を打ち出しやすい制度への移行である。現状では内申点130点、入試125点の合計で合否の決定がされていた。数学、英語の得点を2倍にするなどの入試の割合を上げる学校もあったが、それはあくまでも一部の高校であった。

 普通科においては、内申点の割合を下げるのではないかと思われる。勝手な想像ではあるが、内申点:入試=3:7前後で落ち着くのではないだろうか?一方では商業科、工業科などは現状の割合の据え置きではないかと思われる。

 さらに内申点における実技4科目のウエイトを下げる検討もされている。つまり、現状では音楽、美術、家庭・技術、保健・体育は2倍計算で40点満点だが、おそらくこれも廃止になり、20点満点になるだろうと予想している。

 これらの改革の狙いは明らかである。ゆとり教育によって下がった子供たちの学力の向上である。私が何度も指摘しているように、日本は鉱物資源に恵まれてはいない。そのため人的資源に頼らざるを得ない。

 さらに言えば国際化の波は激しい勢いで押し寄せている。国際化とは単なる抽象的な言葉の世界ではなく、外国人の労働者が増加し、外国人との生存競争が激化する現実なのである。

 そういう時代には、彼らに伍して戦えるマネジメント力のある人材とか、新しい発見、新たな開発ができる人材の育成が急務になっている。つまり日本という国家と、日本人が生き残るためには、長期的スパンでとらえれば教育に力を入れる以外にはない。文部科学省は、①知識、技能 ②思考力、判断力 ③主体性 の3つの育成を目指している。

 最初に書いたように、大学入試の大幅な変革を先取りして、広島県の公立入試は3年前から一気に問題の難易度を上げた。現在の広島県の公立入試問題は全国的にもトップクラスの難易度である。

 ◎ 例:平成30年度の入試の受験生平均点(いずれも50点満点)
 国 数 英 理 社 合計
 平均点 23.5 22.4 15.9 19.1 18.0 98.9
 100点満点に直せば総平均点が40点である。
保護者の時代の入試の総平均点は約26.5点。100点満点に直すと53点

 主要3科目は無論、理科、社会でも単に覚えているだけでは問題が解けない
長い文章を読みこなし、グラフ、表をからその意味する内容を読み取らなければ対応できない問題となっている。

 さらには受験する生徒に自己PR書を提出させ、それを活用した面接を全員実施する。これも国際化の中で生き抜くための必要な能力だろう。

 従来の「お勉強」では、とても対応できなくなっている。前から何度も指摘しているように、問題意識を持って自主的に行動できる人間に育てなければ、生き抜けない厳しい時代が待ち受けている。

 問題がまともに解けない塾教師さえ多数いると耳にする、昨今の塾乱立の時代。振り返って、考えさせる授業ができる塾がどれだけあるだろう?


2019年10月