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 新型コロナへの対応で見える人の本音  バックナンバー

 新型コロナウイルスが世界の在り方に疑問を投げかけている「自分だけ良ければ良い」という考え方では生きることが困難であることを、今更ながら考えさせられた。

 人間存在は社会的存在であり、一人では生きられないことは誰しも重々承知している。しかし、それは抽象的であり観念的であったように思われてならない。コロナウイルスは人間が社会的存在であることを実感として認識せしめたと感じている。

 新型コロナの怖さはたとえコロナに感染していても、その8割が症状がでないことにある。つまり、感染しているという自覚がないので、普段通りの生活をするために結果的にウイルスを周りにまき散らす。

 さらに、感染症の症状が出始めてからウイルスをまき散らすのではなく、発症する3日前から前日までが最も移すらしいことだ。これまた本人の自覚の状況下で周りに移すということになる。

 新型ウイルスの立場に立てば見事な戦略と言わざるを得ない。ウイルス自身では生きていけない。人間の身体を借りて自分自身が生き延び、さらにその子孫を繁栄させるには、ウイルスが身体に居ることを人間に自覚させないで拡大させるのが効果的であるから…。

 こういう社会的な危機だけでなく、個人的にも厳しい状況が起きたときに、それぞれの人間の本性がでる。自分だけを守ろうとするか、周りの人も守ろうとするかの行動の基準がイザという時に本能的に出ると思われる。

 危機に陥っている人に救いの手を伸ばすか、その人から去ろうとするかの対応で歴然とその本性が分かる。普段の生活の中では、そういう面はなかなか見分けがつくものではない。

 今回のウイルスの問題で最も気になったのが、医療従事者に対する対応である。「あの病院に勤務しているなら公共の乗り物を利用しないで欲しい」「タクシーに乗らないで欲しい」から、従事者の子供が通っている保育所では「休んで欲しい」など、信じられない言動をする人たちがいるのには驚きを超えて、その人たちの感性に悲しささえ覚える

 医療従事者がいるからこそ、現在感染症にかかっていない私たちが存在できるのであるという認識の欠如。自分だけにはコロナが移らないように、自分の周りから可能性の高い人たちを排除しようとの思惑がそういう言動をさせるのだろう。

 医療従事者の多くがその仕事を続けられない状況になれば、間違いなく医療崩壊が起こりコロナ感染症にかかる人の数がネズミ算的に増加するのは、新型コロナの特性からも自明の理である。

 一方では、スポーツ選手などから始まった「医療従事者への拍手」による応援どちらが新型コロナから世界を守る手助けになるのかは明らかであろう。今では一般の人たちによる拍手の応援が広がっている。

 「あの病院で働いている人の子供は保育所を休んで欲しい」などと言っている人は、圧倒的多数の人の非難を受けて、現在は黙っているだろうが、彼らは決して自分の考えが間違っているとは思ってないように思われてならない

 それは彼らの世界観「自分だけ良ければ良いという考え」だからだ。人の考えは簡単に変わるものではない。いま同じことを主張すれば「損をする」つまり、自分だけが良ければ良いという考えに合致しないから言わないだけだろう。

 リスクを負って医療に携わっている人たちに、心から応援したい。また、彼らだけでなく、物品販売業関連の人たち、運送関係の人たち、さらには見落としがちだが焼き場を含む葬儀関係の人たちなどもコロナとの闘いの最前線に立っている人たちである。政府も可能な限りこういう人たちへの資金的、精神的援助をしてほしいと願ってやまない


2020年06月